口臭の原因

口臭とは、口から吐く息の異香が、他の人に不快感を与えるものです。勿論、口臭はないほうが望ましいが、誰にでも、多少の口臭はあるものです。厚生労働省の調査によれば、口臭で悩むのは40代から50代の働き盛りがもっとも多く、その後、年齢と共に少なくなっています。

しかし、高齢者は、気にしなくなりますが、実際には高齢になると口臭のある人は増えてきます。
異香は人によって感じ方が違うことや、同じ異香を長期間かいでいると、その異香に慣れて感になくなってしまい、自身の口臭は自身ではなかなか気付かないものです。

口臭の理由は、その90%から上が口の中にあり、異香の元は、口腔内で発生するガスによるものです。口の中の異香には揮発性窒素化合物、揮発性硫黄化合物(VSC)です。口の中が不衛生な状態でVSCは発生しやすく、特に歯周病の理由となる細菌がVSCの発生を促進します。

高齢者ほど口臭のある人が多くなるのは、年を取ると共に歯周病に罹りやすいことも理由のすこしです。またひどい虫歯や、舌根の表面に、細菌の集まりやはがれた粘膜上皮が付着した舌根苔(ぜったい)なども口臭の理由となります。お年寄りでは入れ歯の不衛生が理由になる局面もあります。